2009年12月10日木曜日

アルテルモンディアリスム研究会関西 発足準備会のお知らせ

日時 2009年12月13日(日) 14:00〜17:00
場所 大阪大学教育実践センター
   教育研究棟I1階 ステューデント・コモンズ「開放型セミナー室」

 アルテルモンディアリスム関西研究会(仮称)の設立を目指して、第一回の相談会を開きたいと思います。
 現在、大阪大学を含めた多くの大学では、NGOなどの「市民社会組織」との連携を模索していますが、「市民」とはなにか、「公共性」とはなにかといった哲学的・社会学的課題についてアカデミックな考察ないし反省が十分になされているとは言い難い面が否定できません。そこで、現在世界的な潮流となっている「世界社会フォーラム」などに参集する団体や、それらの団体の多様な主張などについて考察し、「社会」の幅や多様性について、反省的に考察することを試みる研究会を開催したいと思っています。
 第一回は、当研究会の名称や達成目標、研究の方法について話し合います。参加者は大学に所属しているか否かにかかわらず、社会運動やその主張について、ある程度批判的に考察し、日本社会あるいは世界全体でそれがよりよく機能していくための条件を考察することに関心をもっている人であることとします。また、議論のアウトプットについては、単純に学術的な論文にとどまらず、なんらかのかたちで社会運動の現場に戻すことを目標とします。

【アルテルモンディアリスム関西研究会 趣旨文案】
 このたび、アルテルモンディアリスム関西研究会を発足します。アルテルモンディアリスム関西研究会は学術的な問題を扱う研究会ですが、2010年に予定されているおおさか社会フォーラムや、2011年にダカール(セネガル)で予定されている次の世界社会フォーラムとの連携を念頭に発足しました。
 したがって、当研究会での議論は、社会フォーラムが代表するような、「オルタナティヴな」あるいは「もうひとつの社会」を求める社会運動やその他の市民活動全般に資することを念頭に置いて行われます。
 「もうひとつの社会」を求める社会運動には、グローバル経済、先進国と第三世界(特に債務の問題)、環境破壊、気候変動、生物多様性、あらゆる形態の差別と構造的暴力、戦争と平和、福祉国家の危機と格差社会、ジャーナリズム、教育、といった問題が相互に関連しながら係わっています。
 参加資格などは特に定めませんが、そういった領域で、アカデミックな立場からなんらかの貢献をしていこうという意思のある、文理両面の研究者のご参加を歓迎いたします。



連絡先
 アルテルモンディアリズム関西研究会準備会(altermondialism@socialforum.jp)
  担当:春日匠
  ※事前のご連絡は必要ではありませんが、事前にお申し込みいただければ変更などのさいにはご連絡させていただきます。